本当に子どもの身長に関係するの?カルシウムの働きについて知ろう!

カルシウムと聞くと「子どもの身長に関係する栄養素」というイメージがあるのではないでしょうか?実際、カルシウムは子どもの成長に大切な栄養素ですが、本当に身長に関係があるのか。

またカルシウムを多く含む食べ物や、カルシウムの吸収率をぐんとあげるマグネシウムの存在など、カルシウムについての知識を紹介します。

カルシウムとはどんな成分?

カルシウムとは五大栄養素であるミネラルの一種に分類されます。
ミネラルとは主に、

・亜鉛・カリウム・カルシウム・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・モリブデン・ヨウ素・リン・クロム・セレンが日本ではミネラルの13元素とされています。

カルシウムはミネラルの中でも1番体内に蓄えられており、99%は歯と骨に存在し0.9%は細胞の体液、0.1%は血液中に存在しています。
骨に蓄えられているカルシウムは、細胞や血中のカルシウムが不足すると、骨から全身に運ばれ補われます。

カルシウムの主な働きとは

カルシウムの働きで有名なのは骨への働きですが、他にも体の維持に大切な働きがたくさんあります。

・骨や歯を硬く、丈夫にする働き
・血液をアルカリ性に保ち免疫力を保つ働き
・神経や筋肉の興奮を抑える働き
・切り傷などの出血時、血液を凝固する働き
・神経の興奮を鎮静させる働き

カルシウムの働きは骨への働きだけではなく、細胞を活性化させ健康に暮らす為の必須成分として体内に常駐しています。

子供の1日に必要なカルシウム摂取量は

日本人の食事摂取基準(2015年版)による、子供の1日のカルシウム推進量は以下の通りとなります。

年齢 男性推奨量(mg/日) 女性推奨量(mg/日)
1~2歳 450(mg/日) 400(mg/日)
3~5歳 600(mg/日) 550(mg/日)
6~7歳 600(mg/日) 550(mg/日)
8~9歳 650(mg/日) 750(mg/日)
10~11歳 700(mg/日) 750(mg/日)
12~14歳 1000(mg/日) 800(mg/日)
15~17歳 800(mg/日) 650(mg/日)

カルシウムは主に、牛乳やヨーグルトなどの乳製品 緑黄色野菜、小魚、海藻類に多く含まれています。とくに牛乳にはコップ1杯200mlに約220mgのカルシウムが含まれており、カルシウム効率よく摂取できる飲み物です。

カルシウムは身長と関係があるの?

カルシウムの基本的な働きは骨を強く、丈夫にする働きであり骨を伸ばす働きはありません。骨を伸ばすという働きは「タンパク質」となります。

たんぱく質は20種類のアミノ酸から構成されており、成長ホルモンの分泌を促すだけではなく、骨や筋肉の材料となるなど身長に大きく関わる成分です。また、たんぱく質以外にもビタミンDやマグネシウム、亜鉛なども身長を伸ばすためには必要な栄養素です。

これらをバランスよく摂ることで身長は伸びていきす。タンパク質を過剰に摂取するなどはせずに、成長期はバランスよく栄養を摂取することが大切となります。

マグネシウムとは

マグネシウムはカルシウムと同じく体に重要なミネラルの一種です。骨や歯を作る働きのほかに、体の活力となるエネルギーの産生や、体内に約2000種ある酵素の酵素反応に必要となり体の全身で活躍しているミネラルとなります。

体内にあるマグネシウムの50~60%は骨の中に存在し、残り20%は筋肉、残りは体のさまざまな器官に存在し、体全体に関係しています。

マグネシウムの主な働きとは

マグネシウムの体内での働きは以下の通りです。

・骨や歯を強くする働き
・筋肉の収縮をスムーズにする働き
・体の体温を正常に調節する働き
・細胞のエネルギー消費を助ける働き

カルシウムと同じく骨や歯を強くするだけではなく、体全身の細胞のエネルギー産生など人間にとって重要な栄養素となります。マグネシウムが不足すると、成長期の骨の形成不全や、不整脈など大きな病気に繋がる可能性があります。

子供の1日に必要なマグネシウム摂取量は

日本人の食事摂取基準(2015年版)による、子供の1日のマグネシウム推進量は以下の通りとなります。

年齢 男性推奨量(mg/日) 女性推奨量(mg/日)
1~2歳 70(mg/日) 70(mg/日)
3~5歳 100(mg/日) 100(mg/日)
6~7歳 130(mg/日) 130(mg/日)
8~9歳 170(mg/日) 160(mg/日)
10~11歳 210(mg/日) 220(mg/日)
12~14歳 290(mg/日) 290(mg/日)
15~17歳 360(mg/日) 310(mg/日)

マグネシウムが多く含まれている食べ物

マグネシウムは野菜や魚介類、海藻類や豆類など主に和食に含まれているものが多いです。
昔の食生活は和食が中心だった為マグネシウムを摂取しやすかったが、日本人の食生活の変化により、現代はファーストフードやコンビニなどの加工食品を多く摂取する機会が増え、マグネシウム不足が進んでいます。

カルシウムの吸収率を上げるマグネシウムの存在

カルシウムとマグネシウムにはとても重要な関係性があります。カルシウムは体内への吸収率が低いという特性があり、その吸収率は10~50%と言われています。

1番吸収率の高いもので牛乳などの乳製品で50%。1番吸収率が低いものだとチンゲン菜などの野菜類で20%以下とされています。

体内への吸収率の低いカルシウムですがマグネシウムと一緒に摂取することで吸収率を上げる効果があります。

また、カルシウムとマグネシウムはお互い骨に蓄えられており、補い合いながら働いています。

体内でマグネシウムが不足した場合蓄えている骨から体内に補給されますが、マグネシウムがが不足することでカルシウムも骨から放出されてしまいます。

つまりマグネシウム不足が原因で、カルシウムも同時に不足してしまい骨粗しょう症などの骨の病気につながります。

カルシウムとマグネシウムは2:1の割合で摂取することで、体に効率的に働くと言われています。カルシウムの吸収率を上げるためにもマグネシウムと一緒に摂取することをオススメします。

カルシウムは子どもの成長に大切です

カルシウムは「身長を伸ばす為に大切な成分」と認識している人が多いと思います。しかし「身長を伸ばす為に、カルシウムだけを多く摂取すればいいという考えでは、子どもの身長は伸びません。

カルシウムの他にもタンパク質など成長に必要な栄養を、バランスよく摂取することが身長を伸ばす大きな鍵です。カルシウムだけを過剰摂取するのはやめましょう。

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