骨盤矯正は子どもの身長を「伸ばす」効果はない!

思春期である男子高校生は、身長が160cm台で止まると深刻問題です。それには、恋愛が関係します。あるアンケートでは、彼氏の理想の身長に、170cm以上を望む女性が約7割という結果に!

そんな傾向もあり、焦る男性は、骨盤矯正などで身長を伸ばそうと必死です。しかし、骨盤矯正は本当に効果があるのでしょうか?今回は、骨盤矯正についてお話します。

骨盤矯正は子どもの身長を伸ばすのか?

骨盤矯正では、子どもの身長は伸びません。なぜなら、人間の骨盤は簡単にはゆがまないからです。

そのため、骨盤のゆがみを治して、身長を伸ばす目的ならば、子どもは、骨盤矯正を受ける必要がないのです。それは、「エビデンス」で証明されています。

エビデンスとは、薬や手術、手技などのさまざまな治療法の効果を医学の世界で研究し、その効果を証明した「科学的根拠」のことです。その結果から、「子どもの骨盤矯正を流行らせてはいけない!」という声も出ています。

人間の骨盤は簡単には歪まない!

世間には、骨盤矯正ベルトや下着、骨盤矯正ダイエットやマッサージなど、骨盤のゆがみを改善する製品やサービスが溢れています。しかし、解剖学的に見ても、人間の骨盤が簡単にゆがむということはありません。

ただし、女性の骨盤は、出産の関係上、男性の骨盤と比較すると、幅広な作りになるため開きやすく、ゆがみやすいです。

一般的に言われる骨盤のゆがみとは、女性に多く、「骨盤の前後や上下の傾き」のことを指しています。見た目は、お尻や太ももが大きくなったり、O脚になることもあります。ですが、正しい姿勢を取ることで、骨盤の傾きは改善できます。

つまり、一般的に感じる骨盤矯正の効果とは、「身長を伸ばす」というよりは、「正しい姿勢へ戻す」という感覚に近いようです。

姿勢を正すと骨盤のゆがみが改善され背も高くなる

ほとんどゆがむことのない骨盤ですが、姿勢不良や筋力の低下、運動不足のためにゆがみが生じることがあります。その時は、ストレッチや体操で筋力をアップさせたり、猫背矯正やO脚改善などで姿勢を正し、また適度な運動を行うといいです。

姿勢を正しい位置に戻すということは、骨盤も改善され、曲がっていた背骨の位置も整い、身長が少し高くなります。他にも、肩こりなどの体の不調も緩和されるためおすすめです。

要するに、お金をかけずに自分で体のゆがみを改善することができるということです。また、皮膚の外から人の手で力を加えて、刺激を与えたぐらいでは、骨格を変えることはできないとも言われています。

だいたい骨盤矯正を謳っているのは、接骨院や整体であり、病院ではないことが多いです。病院や医師ではなければ、いったい骨盤矯正を行う人や場所は安全なのでしょうか?

骨盤矯正を行う人や場所とは?

・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師
・カイロプラクティック
・整体(整体院)
・接骨院

あん摩マッサージ指圧師と柔道整復師は、国家資格の保有者です。そして、接骨院とは、厚生労働省が認める施術所であり、柔道整復師が日本の伝統医学の1つである柔道整復術を行う施設になります。他には、整骨院、骨接ぎ(ほねつぎ)とも呼ばれています。

整体やカイロプラクティックは、国家資格を持たない人が多く、専門家ではありません。

そんな理由もあり、独立行政法人国民生活センターに、利用者から苦情が寄せられることもあるようです。その一例に、「体のゆがみを治すとの広告を見て、整体で施術を受けたが、逆に腰が痛くなり病院に通っている。」という報告が届けられています。

自分で施術を受けることを選択したとはいえ、お金をかけて、体が悪くなるのは悔しく、悲しい気持ちになります。施術を受ける際は、お得なサービスが載っている広告だけを読んで決めるのではなく、色んな情報を集めるべきです。

自分の体は自分でしか守れません。では、骨盤矯正ではない方法で、身長を伸ばすには何が必要なのでしょうか?

子どもの身長を伸ばすには「骨端線の有無」が重要!

子どもの身長が伸びる理由は、成長期にしか存在しない「骨端線(成長線)」が大きく関係します。この骨端線にある軟骨細胞が増えると、骨が伸び、身長が伸びて行くのです。

一般的に、骨端線は、「17~18歳の男子、15~16歳の女子」の年齢まで存在すると言われています。

この年齢は、ちょうど思春期を迎える時期で、男子は男性ホルモンの働きにより筋肉質な男らしい体格になり、体脂肪率も下がります。そして、女子は女性ホルモンの働きで、体重も増え、丸みを帯びた女性らしい体へと変化します。

このような大人の体に変化し始めると、骨端線が無くなる前のサインです。とはいえ、成長スピードは個人差があるため、まれに、20歳以降の大人になってからも、骨端線が残っているケースもあります。

骨端線の有無を確認する方法

骨端線は、病院のレントゲン撮影で有無が確認できます。幼児や小学生などの15歳未満の子どもは、他の病気が隠れていないか調べる必要もあるため「小児科」を受診して下さい。中学生以上の子どもの場合は、「整形外科」で診てもらいましょう。

ただし、骨に痛みがあるなどの症状がなく、単に骨端線の有無を知りたいだけでは、病院にレントゲン撮影を拒否される可能性があります。さらに、骨に異常もなく、骨端線の確認を目的とするレントゲン撮影は、保険適用外になることもあり、料金も変わってきます。事前に、病院へ問い合わせて下さい。

骨端線は、「成長ホルモン」が分泌されると軟骨細胞が増え、骨が伸びて身長が高くなります。その成長ホルモンの分泌を促すには、「食事、睡眠、運動」の3つのバランスが大切と言われています。

子どもの時期に身長を伸ばすポイントは、「よく食べ、よく寝て、よく動け」ということです。

子どもの身長を伸ばすには骨盤矯正は必要ない!

子どもの身長を伸ばすには、骨盤矯正ではなく、成長ホルモンを分泌させる栄養素「たんぱく質」をしっかり摂る必要があります。

他にも、日中に適度な運動を行うことで成長ホルモンが分泌され、質の良い睡眠にも繋がるのです。成長ホルモンの量が大幅に増加するのは、運動後と寝ている間だと言われています。

子どもの身長が伸びる時期は限られています。今日から「食事、睡眠、運動」の生活習慣を見直し、身長が低いという悩みから開放され、存分に恋愛を楽しみましょう。

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