適度な運動が子どもの身長の伸び率に良い影響を与えていた

「子供の身長の伸び率と運動が関係している」という言葉は一般的にはあまり認識されていないかもしれません。

しかし「子どもの身長を伸ばしたい」と考えている親御さんなら、身長の情報を調べている時によく目にするポピュラーな情報かもしれません。

今回は思春期の子どもの身長と運動の密接な関係についてご紹介します。

身長が伸びる運動があると言われる理由

運動が子どもの身長の伸び率にいい影響を与えると言われている1番の要因は「骨へ適度な刺激が加わるため」です。

子供の身長が伸びるのは、成長期の子どもの骨にだけ見られる骨端線が存在するからです。この骨端線は軟骨組織である骨端軟骨で形成されています。
骨の付け根の軟骨部分が成長期と共に増殖し骨が伸びていき、硬い大人の骨へと成長していきます。

成長期の柔らかい骨端軟骨をどんどん増殖させることが、骨を伸ばし身長が高くなることに繋がり、適度にジャンプする動きなどで骨端線を刺激することが骨端軟骨の増殖に繋がります。

この骨端軟骨が適度な運動をすることで増殖が促進させるため、運動は身長の伸び率と密接に関係しているとされています。

身長が伸びやすいとされている運動

骨端軟骨を効率的に刺激するには、ジャンプする運動が身長を伸ばす為に骨に与える良い刺激とされています。

その為、バスケットボール、バレーボール、軽いジョギングや縄跳びは身長を伸ばす為に良いとされ、推奨できる運動となります。

これらの運動は、身長が伸びる為に良いとされる骨や関節に効率的に働く運動ですが、必ず身長が伸びるという科学的根拠は存在しません。

またバスケットボールやバレーボールは高身長の人が優位とされるスポーツの為、身長が高い選手が多く集まったり、高身長の選手が注目されやすいスポーツです。

実際にプロバスケット代表選手の平均身長は男性191.6cm、女性177.1cmとなっており、野球日本代表選手の平均身長は男性178.8cm、女性162.cmと比べると身長差は大きくひらいています。

このようにバスケットやバレーボールは身長が高い選手が多いため、身長が伸びやすいとスポーツというイメージが根強く残っていると考えられます。

https://www.suku-noppo.jp/data/average_height_sport.html 身長DATAバンク2016年度版・プロスポーツ選手の身長データ参照

身長が伸びなくなるスポーツとは

縦へとジャンプする運動は骨端軟骨を刺激し増殖に繋がりますが、逆に身長の成長の妨げになるスポーツも存在します。どのような運動が成長期の子供に悪影響なのでしょうか。
以下の結果となりました。

・重いものを持ち上げるスポーツ
・体に負担を掛ける過度な運動

ウエイトリフティングなどの重いものを持ち、地面に対してかなりの負荷がかかる運動は、骨や軟骨、関節への衝撃が強く成長の妨げとなります。

また長距離のマラソンなど過度に足が地面に打ち続けられるスポーツも、成長中でまだ柔らかい骨端軟骨に大きな負荷がかかってしまい、最悪の場合は骨の変形や成長障害へと繋がる可能性もあります。

成長期の子どもの体は繊細です。保護者や指導者がしっかりとした知識をもって運動をさせることは子どもの成長にとって大切となります。

筋トレすると身長が伸びないという噂の真相

「成長期の筋肉トレーニングは身長の妨げになる」という噂は昔からよく耳にする言葉ですが、最近では「適度な筋トレは身長にいい影響を与える」という意見もあります。

はたしてどちらの意見が正しいのか調べてみました。

成長期は正しい筋トレをしよう

成長期の過度の筋トレは、まだ大人の骨へと進化しておらず柔らかい骨端軟骨が存在する子供にっとって身長が伸びない原因へと繋がります。

ダンベルを持ち上げる際の地面に踏ん張る動きや、スクワットなど間接にかなりの負担がかかる筋トレは骨端軟骨が傷つき、身長が伸びなくなる原因へと繋がります。

大人がするような過度の筋トレは避けましょう。

子供の年齢にあった筋トレがあった!

子供の年齢に適した筋トレが存在しました。ぜひ参考にしてください。

軽い筋トレは第二次成微期からスタートしよう

基礎的で適度な筋トレは一般的に成長期と呼ばれる第二次成微が始まる男の子は11歳頃、女の子は9歳頃に始めることが好ましいとされています。

理由として、第二次成微期前の子どもは、筋肉を発達させるテストステロンの分泌量が大変少なくあまり効果がないとされている為です。

大人と同じ筋トレは骨がかたくなってから

大人やスポーツのプロ選手がするような本格的な筋トレは、骨端線が閉じ骨端軟骨が硬い骨へと完成する男の子17~18歳頃、女の子15~16歳頃から徐々にスタートするようにしましょう。

本格的な筋トレは骨への負担が大きいため、身長が伸びている期間は避けましょう。

成長期の適度な筋トレは成長ホルモンの促進効果があり、身長の伸び率が上がるとされています。子どもの年齢にあった筋トレを実施するよう意識しましょう。

鉄棒のぶら下がり運動で身長が伸びるは嘘だった

鉄棒のぶら下がり運動を繰り返すことで身長が伸びるなど数々あるぶら下がり運動と身長の関係性ですが、鉄棒のぶら下がりによって身長が伸びるという科学的根拠はありません。

成長期はまだ骨端軟骨が固い骨に成長していない為柔らかく、軟骨部分が鉄棒にぶら下がるときに一時的に伸びる事で身長が伸びたと勘違いしている人も多いが持続性はなく、すぐにもとの身長に戻ってしまいます。

しかし鉄棒にぶら下がることで、背筋がまっすぐに伸び猫背などの姿勢改善に効果があるとされています。この猫背が改善されることで曲がっている背骨が矯正され、平均で約2cm程身長が正されます。

身長が伸びるわけではありませんが、姿勢の悪い子どもにとってぶら下がり運動は、姿勢が矯正され成長促進に効果がある運動と言えます。

運動のやり過ぎは身長の伸び率の妨げになる

成長期の子どもは日中、適度に運動をすることで夜の質の良い睡眠へとつながります。

夜、睡眠の質が向上することで、睡眠時に分泌される成長ホルモンの分泌量が増え身長が伸びる効果が期待できます。

しかし長距離マラソンや、球技など過度な練習は、まだ固い骨へと成長していない骨端軟骨を傷つけてしまい、成長が止まってしまうこともあります。

また、体が疲れきってしまう事で、体力の回復のために身体に蓄えられている栄養素がたくさん使われ身長の伸び率に影響がでることもあります。子供の成長期に過度な運動をさせることは避けましょう。

成長期は適度な運動を心がけましょう。

身長が伸びるスポーツとして科学的に立証されている運動はありませんが、ジャンプする運動をすることで骨端軟骨が増殖し骨の成長の活性化に繋がったり、ぶら下がり運動をすることで姿勢が強制され、成長促進効果があるなど、適度な運動は、身長の成長促進に効果があることがわかりました。

しかし過度な運動は逆に軟骨部分を傷つけてしまい、せっかく伸びるはずだった身長の妨げになってしまうこともあります。

子供の成長期は栄養のある食事を摂取し、質の良い睡眠、適度な運動を意識することで子どもの生活習慣を整えましょう。

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