悩みの根本を解決!子どもの身長が伸びない理由を知ろう

身長は目で見てわかる他人との違いです。成長スピードはバラバラで個人差があるとわかっていても、自分の他の子の違いで悩む親御さんもいると思います。

実際身長が伸びない原因はさまざまなケースが考えられます。病気の場合は早期発見が身長の伸び率に大きく繋がります。

今回は身長の伸びる仕組みや、伸びなくなる原因について紹介します。

身長と遺伝の関係性

身長が低い、身長が伸びない原因は遺伝というイメージが強いと思います。

実際、身長は遺伝が80%。環境因子が20%と言われています。

しかし両親の身長は高くないが子どもは高身長になったりと20%は睡眠の質や食べ物、心理的状況など環境因子によって両親にくらべ子どもの身長が高身長になるケースもあります。

逆に両親の身長が高いのに子どもの身長が低いケースもあり、この場合両親の身長が高いため「いつか伸びるだろう」と楽観的な考えとなり、低身長病などの病気の発見が遅れてしまう場合もあります。

子どもの成長を親はしっかりと観察しましょう。

身長が止まる仕組み

身長が止まる仕組みは、子どもの成長期にみられる「骨端線」が関係しています。

骨端線とは

骨端線とは成長期の子どもにのみ存在する軟骨が集まっている部分のことを言います。骨端線にある軟骨部分は子供の頃は柔らかいですが、成長していく中でどんどん骨化していき大人の骨へと成長します。

まだ固い骨へと成長していない骨端軟骨はレントゲンで撮影した時、骨端軟骨の部分が映らず線上の空洞に写ります。

この特徴から骨端軟骨が固い骨へと進化し、レントゲンで空洞が映らなくなると骨端線が閉じたと言われ、骨の成長が止まった証とされています。

そのため低身長症など病気を病院で調べる際は、手や手首のレントゲンを撮り骨端線の有無を確認します。

低身長の調べ方

子どもの身長の伸び方が気になる人は成長曲線をつけることで年齢別の平均身長や伸び率、速度などの成長パターンを客観的に見ることが出来ます。
https://ghw.pfizer.co.jp/smartp/c_down/  →ファイザー株式会社のサイトより成長曲線のグラフをダウンロードできます。

成長曲線の見方

グラフにあるもっとも太い線が身長の平均値の曲線となります。平均値より上には+1SD、+2SDの曲線、下には-1SD、-2SD、-2.5SD、-3SDの曲線が描かれてます。数字の後ろにつくSDとは標準偏差という意味になります。

この曲線で平均よりどのくらい偏りがあるか確認することができます。身長が-2SD以下の場合や身長の伸び率に異変を感じたときは、小児内分泌科などの専門外来を受診しましょう。

低身長の原因とは

低身長の原因として、骨の病気や染色体の異常によって伸びない場合もあります。成長障害などの病気は早期発見し早期治療することで、身長の伸びる可能性がぐんと上がります。

成長ホルモンの病気
脳の下垂体が事故などの外傷や病気などが原因で障害を受けることによって、下垂体から成長ホルモンが分泌されなくなり身長が十分に伸びなくなります。治療法成長ホルモン注射による治療を行います。

染色体の病気
染色体の病気であるターナー症候群は女の子にある2本のX染色体が何らかの異常で変形したり1本しかないことで発症します。

卵巣の発育が悪いことが原因で思春期の体の変化が起きなくなります。ターナー症候群は成長ホルモンや女性ホルモンなどの注射による治療を行います。

子宮内発育不全
早産で小さく生まれた子や、妊娠満期であった場合でも小さく生まれた場合は子宮内発育不全とよばれる。3歳までに身長が伸びることが多いが、伸び率が一定に満たない場合は成長ホルモンの治療を行います。

骨や軟骨の病気
骨や軟骨部分に異常があり身長が伸びないケース。親から遺伝する場合と子どもだけ症状がみられる場合もある。症状によっては成長ホルモン治療や整形外科で治療を行います。

思春期早発症とは

人は第二次性徴期である思春期にぐんと身長が伸びます。思春期が訪れる平均は男性12~14歳、女性10~12歳とされています。思春期早発症とは通常訪れる思春期の時期より早く性ホルモンが分泌されることで身体が大人になるスピードが速まる疾患です。思春期早発症の発症率は女性が男性の3~5倍高くなっています。

思春期早熟症の場合も成長期の身長のぐんっと伸びる時期はありますが、通常より2~3年早く思春期が来てしまいます。

思春期の成長は伸び率は決まっており、男性約10cm、女性約8cmの伸び率とされているため、思春期が早く来てしまうことで、身長の土台が伸びきらず低身長となってしまいます。

早期早熟症の症状

男の子
・9歳より前に精巣(睾丸)が3~4ml以上になる
・10歳より前に陰毛が生える
・11歳より前に声変わりがおきる、ひげが生える

女の子
・7歳6ヶ月より前に乳房が発達する(通常は平均7歳6ヶ月~12歳)
・8歳より前に陰毛や腋毛は生えだす。
・10歳6ヶ月までに初潮(生理)がはじまる(通常は10歳6ヶ月~14歳)

女の子の胸のふくらみや初潮はわかりやすいサインですが、男の子の精巣の大きさの変化は専門医でないと分かりません。気になるサインがある場合は早めに病院の検査を受けましょう。

ストレスは身長の伸び率と関係しています

子どもがストレスを感じることで、身長の伸び率に影響がでる症状を「愛情遮断性低身長症」と言います。親が子供に無関心であったり、暴力をふるったり親の愛情不足が原因で低身長となってしまう症状です。

原因は諸説ありますが、骨端線にある骨端軟骨の増殖をうながす成長ホルモンの分泌がストレスを感じることで分泌不全になることが要因とされています。

また睡眠時に1番多く分泌される成長ホルモンですが、子どもが極度のストレスや心理的不安を抱える事で安眠できず分泌低下に繋がります。

成長期に子どもの心は繊細です。大人が思っている以上に子どもの心と体は密接に繋がっていて、家庭環境や友達、学校生活が身長の成長に与える影響は大きいです。

子どもの健やかな成長の為にも、生活習慣を整え子どもが安心する環境をつくりましょう。

子どもの身長を見守りましょう

身長がのびない原因は遺伝や病気が原因の場合など理由は様々です。また身長が伸びる時期の子どもの心はデリケートでストレスを抱えやすい年頃です。

あまり親御さんが子どもの身長について悩みすぎると、それが子どものストレスとなる可能性もあります。

気になる場合は成長曲線をつけ、平均より大きく下回る場合は医師の診断を受けましょう。過度に大人が敏感にならないように、温かい目で子どもの成長を見守ることも大切です。

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