子どもの身長と遺伝の関係性。遺伝がすべてだと思わないことが大切!

「子どもの身長は遺伝で決まる」という言葉は100%本当ではありません。子供の身長は食事による栄養や、質の良い睡眠、そして適度な運動をするなど、環境原因も身長に大きな影響を与えます。

今回は子供の身長の遺伝率を理解し、身長の伸び率を高める環境的要素について知りましょう。

身長は遺伝が80%!

身長と遺伝の関係性についてはネットを見ても様々な情報がありますが、医学的根拠があり信憑性がある数字が

・遺伝80%、環境20%となります。

このデータはマサチューセッツ工科大学とハーバードの研究者が、25万人の遺伝子の研究結果をもとに発表された論文結果です。つまり両親の身長があまり高くなくても食事などの外的要因の影響で身長が伸びる確率が20%もあるのです。

https://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20141209/Escala_20141209_4157568.html→25万人のデータから、身長と遺伝子の関係性を解明「背の高さは80%遺伝で決まることが発覚」exciteニュース参照

両親の身長から子どもの予測身長を算出してみよう

子どもの大体の身長は、計算式で算出することが可能になっています。ぜひ当てはめて調べてみましょう。

・男子:(父親の身長+母親の身長+13)÷2
・女子:(父親の身長+母親の身長-13)÷2

※あくまでも予測数字となり個人差があります。

実際大きくずれているパターンも?

この数式を当てはめると同性の兄弟はみんな同じ身長になりますよね。しかし実際同じ身長の兄弟って少ないと思います。また両親の身長から算出した数字が大幅に外れることもあります。芸能人で例をあげてみました。

・明石家さんま 174cm
・大竹しのぶ 158cm
・IMALU 150cm

計算式に当てはめてみると予測では161.5cmとなり、大幅なずれが生じています。このように身長は遺伝が全てではなく様々な環境的要素も関わってくるとされています。

遺伝が8割なのに平均身長が伸びた理由

研究結果では遺伝が8割という大きな数字を秘めていますが、日本の平均身長は第二次世界大戦以降ぐんと伸びました。

12歳男性の平均身長
・1960年→ 141.0cm
・1980年→ 149.4cm
・2000年→ 150.0cm
・2017年→ 152.7cm

20歳男性の平均身長
・1960年→ 161.1cm
・1980年→ 170.4cm
・2000年→ 170.4cm
・2017年→ 172.3cm
 

12歳女性の平均身長
・1960年→ 143.7cm
・1980年→ 149.3cm
・2000年→ 153.0cm
・2017年→ 151.9cm
 

20歳女性の平均身長
・1960年→ 151.5cm
・1980年→ 155.5cm
・2000年→ 158.2cm
・2017年→ 159.5cm

△上の数字を見ると現代人の身長が伸びているのが明白で、男性は1960年代から現在の身長を比べると10cm以上伸びています。

戦後の食生活が身長が伸び続けている大きな鍵

第二次世界大戦後、日本人の平均身長が伸びている大きな要因は「食生活の欧米化」が理由とされています。それまであまり口にすることができなかった、牛乳、パン、肉類やハムを食べる機会が増え魚中心の生活からガラリと変化しました。

また給食に導入された脱脂粉乳や、栄養を考えた献立によって、子どもの頃からお肉や魚、野菜をバランスよく摂取することが出来るようになりました。

食の欧米化と共に「骨をのばす働きのあるタンパク質」を多く含む肉類や「骨や歯を丈夫にする」カルシウムを多く含む乳製品の摂取が習慣化された影響が高いと考えられます。

つまり残り2割の環境的要因の大部分は、食事による差が大きいとされています。

身長を伸ばす環境的要因は食事だけじゃない!睡眠、運動の重要性とは!

身長を伸ばす環境的要因の1つとして食事は大きな役割を担っていますが、質の良い睡眠や適度な運動を日頃から行うことで生活習慣が整い、身長の伸び率にいい影響を与えるとされています。睡眠と運動がどのように身長に影響するか調べてみました。

安眠の敵!睡眠前のスマホの見過ぎに注意!

近年、スマホを始めとするの携帯端末の普及が著しく、中学1年生のスマホの所持率は51.7%とされています。

しかしこの携帯端末の普及により睡眠の質は低下しているとされています。実際スマホやゲームの接触時間が長いほど、就寝時刻が遅くなるという調査結果も出ています。

寝る前のスマホは睡眠にどのような悪い影響があるのでしょうか。
https://keitai-tiebukuro.com/2018/01/31/smartphone-penetration-rate/#i-5→携帯知恵袋参照

交感神経と副交感神経を知ろう

質の良い深い眠りにつくには、自律神経が落ち着いている状態で眠りにつく事が大切です。

・交感神経→人が緊張した状態の際、働く神経
・副交感神経→人がリラックス状態のときに働く神経

通常は朝に光を浴び、日中に適度な運動をすることで、眠る前に身体は自然と副交感神経が働いた状態になり、リラックスした状態で眠りにつきます。

しかし眠る前にゲームをしたりスマホを見たりと明るい画面を見てしまうことで、交感神経が働いてしまい体が昼間に動いている時のような状態になり、眠りが浅くなってしまうのです。

子どもの身長を伸ばす成長ホルモンは夜眠っている時に多く分泌されます。

質の良い睡眠をするために、眠る1時間前はスマホやゲーム、テレビなどの明るい画面を見るのは避け生活改善を図りましょう。

適度な運動で骨に刺激を与えよう

成長期の子どもには骨端軟骨という柔らかい軟骨が存在します。この骨端軟骨が成長時に増殖することで固い大人の骨へと進化していきます。

適度な運動は子供の時に存在する柔らかい骨端軟骨を刺激し増殖させることで、骨の伸ばし身長の成長促進に効果があるとされています。

特にジャンプする動きが多い、縄跳びやバスケット、バレーボールが推進されています。日常生活から運動習慣をつけることで軟骨細胞を増やし身長の成長率を高めましょう。

しかし過度な運動は骨端軟骨を逆に傷つけてしまい、成長障害へと繋がる可能性もあります。過剰な運動やトレーニングなどは子供の頃は注意が必要です。

ストレスによって身長が伸びない事もあります

こどもの心はとても繊細で、敏感です。親からの愛情を感じられずそれが精神的ストレスとなっている子供は、成長ホルモンの分泌量が低下し低身長となってしまう可能性があります。

これは「愛情遮断性症候群」と呼ばれ両親の仲が悪いなどの家庭環境の問題や、学校での友人関係などストレス原因は様々です。

思い悩むことで睡眠不足になったり、食欲減退による栄養不足など子どもに与える影響は大きいです。子どもの様子をしっかりと観察し、何かストレスを抱えているのなら、一緒に改善してあげるなど子供が安心する環境を親は作ってあげましょう。

「身長は遺伝」と決めつけるのはやめよう

身長は遺伝が80%とされていますが、残り20%は環境的要素とされており、子供の頃の食事、睡眠、運動が身長に大きな影響を与えます。

子どもの小さい頃から「身長は遺伝だ」と決めつけるのではなく環境的要素を知ることで、思春期を迎える子どもの身長の伸び率に変化を与えれる可能性もあります。

親が子どもの生活習慣を整え、身長が伸びる環境を準備してあげることは、子供の成長にとって必要不可欠と言えます。

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