整体で歪みを解消すれば身長は変わるのか

整体は歪みを改善して体を整えることで知られていますが、椎間板の厚さや姿勢を正しくすることで身長と密接な関係性があることをご存知でしょうか?

整体によって少しでも身長が変わる可能性があるとしたら、試してみたくなる人も多いのではと思います。

実際、骨格矯正をしたら身長が伸びた!という情報もあり、成長期後も身長を伸ばす方法のひとつとして整体があげられています。

ここでは、本当に整体が身長に有効な方法なのか解説していきます。

身長を伸ばすために整体施術は効果があるの?

整体は、脊髄や骨盤など身体中の関節の歪みを矯正して、頭痛や肩こり、腰痛など体調不良の改善ができる健康法です。

整体と身長には関わりがないように見えますが、骨盤や脚に問題がある人、ある一定の条件によって、整体施術で一時的に身長が伸びるケースがあります。

ただし、ここでの身長の伸びは、縮んでいる身長を一時的に戻すということであり、骨の長さで決まる身長そのものが伸びるわけではありません。

その身長の変化のカギとなるのが、背骨(脊柱)に存在する「椎間板(ついかんばん)」。

背骨には頭に近いほうから順番に、重たい頭を支える7個の頸椎(けいつい)、12個の胸椎(きょうつい)、5個の腰椎(ようつい)が首から腰に向かって連なっています。

それらの骨と骨のあいだにあるのが椎間板と言われるもので、骨同士がぶつかるのを防ぐ役割をしています。

椎間板は、水分、細胞成分、コラーゲンなどで構成されており、線維軟骨で弾力性があります。

そして、身体にあるほかの関節軟骨とは違い、身体の動きに伴ってある程度の変形ができ、動作を終えると元の状態に戻る仕組みになっています。

この椎間板に含まれる水分は、立ったり座ったり歩いたり動くと外に出ていってしまい椎間板が薄くなっていきます。

身体を横にして背骨に縦の負荷がなくなると、水分を徐々に取り戻して椎間板は元の厚さに戻るのです。

以上の椎間板の性質から、抜けた水分を整体で元に戻すことにより、一時的に身長が伸びることになります。

朝と夜では身長に差がある

「身長は夜より朝測ると高くなる」と一度は耳にしたことがありませんか?

身長は一日の生活のなかで2cmぐらいは変動するものであり、朝と夜を比較すると計測に違いが出てきます。

これは椎間板に関係していて、一般的な生活サイクルでは朝起床時の椎間板はもっとも水分を含んだ状態で厚みがあります。

一方、昼から夜にかけては活動中なため重力の影響によって椎間板がつぶれて水分がどんどん体外へ逃げます。

そうなると、椎間板の厚みも薄くなって就寝前には水分がなくなった状態です。

そして、夜眠っている間に水分を再吸収することで椎間板は元の厚さに復活することができます。

このことから、朝に身長を測ると椎間板の厚みで身長が高く、一日を終えた夜に測ると椎間板が薄くなった分だけ身長が低いという結果になります。

椎間板の大きさと厚みで一日のうちの身長の伸縮率は変わり、小学生で1.1cm、中学生で1.3cm、高校生で1.5cm、大学生以上で1.8cm程度と言われています。

加齢に伴い椎間板の水分が干乾びる

大人になるにつれて背が低くなるのは、椎間板や軟骨部分などの水分量が加齢に伴って減っていくことが原因にあげられます。

椎間板はほかの軟骨よりも劣化するスピードが早く、水分量は30歳をピークに減っていく人が多いです。水分量が減ると弾力性や水分吸収率も低下します。

水分量の減少を防ぐには、就寝中に椎間板をしっかりと休ませることが大事です。

しかし、猫背など姿勢が悪く、からだに歪みがある人は、寝ている間も十分に椎間板を休めることができずに余計な圧力が加わっています。

そのため、姿勢が悪い人ほど椎間板が早く劣化してしまいます。

身長が縮むのを避ける効果的な方法とは

椎間板が劣化すると身長が縮む可能性が高く、夜眠っている間以外にも日常的に椎間板に休息を与える必要があります。

効果的なものとして鉄棒にぶら下がるというのは有力です。といっても、鉄棒はそう簡単に身近にはないという人のほうが多いでしょう。

以前、健康器具でぶら下がり運動ができるというものが話題になりました。

ただ鉄棒をにぎり体の力を抜いてぶら下がるだけで、下半身の重さで背骨が引っ張られ椎間板に水分の再吸収を促すことができます。

腕に力を入れてぶら下がってしまうと背中の筋肉も緊張します。

そうなると、背骨も引っ張られずに水分の再吸収も妨げることになるので、鉄棒にぶら下がるときには力を入れないようにしましょう。

そのほかの運動では、ストレッチやバランスボールを上手に活用すると、背骨が伸び椎間板の再吸収を促すので良いとされています。

日常では背中を反る姿勢はなかなかとらないので、自ら効率的な運動などで背骨の柔軟性を高めましょう。

姿勢の悪さも整体で改善

整体で身長が変わるのには椎間板のほかに姿勢の悪さが関係しています。

背骨のS字が強調されていたり猫背など姿勢が悪い人は、横になっても背骨は湾曲のままです。

その姿勢で一晩眠っても椎間板は100%の状態には戻りません。背骨の歪み度合いにあわせて80~90%の状態にしかならないとされます。

整体で姿勢矯正をすることにより、背骨を正しい位置に戻して椎間板の水分を100%に近く再吸収できれば、起床時の身長も高くできます。

骨格を矯正しからだの歪みを治したあとは、体幹を強くして常に正しい姿勢を維持するように心がけましょう。

また、O脚やX脚がひどい場合にも矯正によって骨盤を正しい位置に治すことができます。

骨盤がズレているときと正常な骨盤の姿勢を保っているときとでは、数値上の身長も大きく差が出てきます。

人間はおよそ5歳を過ぎたあたりから通常は真っ直ぐな状態で骨が伸びます。

しかし、立っているときや座っているときの姿勢、歩き方のクセで骨盤にズレが生じO脚になりやすくなります。

骨盤矯正することで整体後には身長が8cm変わる人もいるので、極端に姿勢が悪い人は早めに改善するのが適切です。

猫背、O脚やX脚、スマホ首、これら骨格の歪みは生活習慣も大きく関係しています。骨格が歪むと成長線のズレで身体の成長にも悪影響を与えかねません。

「成長線のばし」という成長線を活性化させる手段を使うと成長線の間隔を正すことができます。この方法は身長を伸ばし、美脚やスタイルアップにも効果を発揮します。

姿勢と身長についての詳しい記事はこちらを参照ください。
https://senobio.com/2006/

整体で歪みは治せるが身長が伸びることはない

背骨や骨盤といったからだの歪みを取り除くことで、本来の身長を取り戻すことができますが、一時的なものであるため、定期的に整体で身長を伸ばすことはできません。

また、1回の整体施術でどれくらいの変化があるかは個人差があります。確実性を求めるのであれば約6回以上は継続することが大事です。

整体もうまく活用することで、人によっては成長期が終わったあとでも身長に多少の変化は見られる可能性があります。

椎間板の縮みは仕方ないですが、姿勢は健康被害にもつながるので、普段から背骨をピンッとすることを意識して必要に応じて整体施術を利用してみましょう。

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