中学生の身長が伸びない原因は睡眠時間の可能性

思春期の後期に差し掛かる中学生は、身体の変化だけではなく、部活動や勉強時間が増えることで、生活習慣も大きく変化します。しかしこの時期に生活習慣が乱れてしまうと、中学生の身長の伸び率に大きな影響が出てしまいます。普段の何気ない行動のどこに、身長が伸びない原因があるのかをしっかりと把握しましょう。

中学生の平均身長を知ろう

中学生の男女別平均身長は以下の通りとなります。

男子中学生平均身長

中学1年生 152.7cm
中学2年生 159.9cm
中学3年生 165.2cm

女子中学生平均身長

中学1年生 151.9cm
中学2年生 154.8cm
中学3年生 156.5cm

文部科学省「平成28年度学校保健統計(学校保健統計調査報告書)の公表について」参照

男女の成長が伸びるスパートの平均時期は男の子は11歳頃、女の子は10歳頃となりそこから約5年程は身長が伸び続けると言われています。

特に男性は中学生になるとぐんと身長が伸びる成長スパート期に入り、思春期のこの時期は身長の成長にとって大切な時期となります。

中学生の生活の変化が成長の妨げになっていた

現代の中学生は、携帯の所持率増加によりSNSサイトやゲームなど夜遅くまで携帯を触っている機会が増え、夜型の生活に移行している中学生が急増しています。

総務省が調査した「平成23年度社会生活基本調査」によると、中学生の理想の睡眠時間は8~9時間と言われているのに対し、中学生の平均睡眠時間は7.43時間でした。

また文部科学省「平成25年度 全国学力・学習状況調査」によると受験生である中学3年生の約2割が午後0時以降に就寝しており、中学生の平均睡眠時間の減少は問題視されています。

中学生の睡眠時間減少が身長が伸びない原因だった

身長を伸ばす働きがある「成長ホルモン」は夜眠っている時に一番多く分泌されます。

この睡眠時に分泌される成長ホルモンは、「22時~2時のゴールデンタイムに分泌される」という情報もありますが、実はそうではなく眠りについて最初の3時間に多く分泌されると言われています。

つまり最初の3時間に質の高い睡眠をしていることは中学生の身長を伸ばすためにとても大切な要因となります。

レム睡眠、ノンレム睡眠の関係性

人は眠っているとき「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返して睡眠しています。

・レム睡眠→主に浅い眠りのこと、脳が記憶の整理をしている時間
・ノンレム睡眠→深い眠りのこと、脳がしっかりと休んでいる状態

この「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」は睡眠中、交互に繰り返します。また眠りが深い状態であるノンレム睡眠は、眠りはじめの3時間に集中しており、その後ノンレム睡眠で脳を整理することで、徐々に睡眠から目を覚ます状態となります。

睡眠時間の確保はもちろん、眠り始めの睡眠の質も成長にとって大切となります。

携帯の光で身長が伸びなくなる?

最近ではほとんどの中学生が所持している携帯電話。

夜寝る前布団の中でも携帯を触っている中学生の子供も多いのではないでしょうか?人間の体は日中に太陽の光を浴びることで、夜自然と眠くなる睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌され眠くなります。

しかし寝る前に携帯の強い光を浴びてしまうと、体が日中と同じ興奮状態となりメラトニンが分泌されなくなります。

これが中学生の睡眠不足の大きな原因とされています。

中学生の成長期は睡眠の質を上げる為、眠りにつく1時間前はケータイを見ないなど対策をし、自然に夜になると眠くなる生活習慣を目指しましょう。

夜食が身長の妨げになることも

現代の中学生は部活や塾で帰宅が遅くなるなどの理由から夜食を食べ、朝食を取らない人が増えています。

しかし夜食やお菓子を睡眠前に摂取すると体内の血糖値が急に上昇してしまい成長ホルモンの分泌量が低下してしまいます。

睡眠の質を向上させ成長ホルモンを多く分泌させるためには、眠る前に血糖値が下がっていることが必須です。眠る2時間には食事をしないようにしましょう。

また、朝食をとることは1日の活動の源となり生活習慣を整える為にも大切となります。規則正しい生活リズムを送るためにも夜食を食べる習慣を辞め、朝食をしっかりと食べましょう。

「夜尿症は身長が伸びない」は本当?

夜尿症とは夜眠っているときに無意識におしっこをしてしまうことです。夜尿症とおねしょには違いがあります。

・夜尿症→抗利尿ホルモンの分泌異常が原因の可能性が高い
・おねしょ→幼少期の膀胱の未発達が原因

おねしょ場合は5~6歳で95%の子供が卒業すると言われており、特に問題視する必要はないと言われています。

一方夜尿症は中学生の1~2%に症状がみられ、大人になっても夜尿症の症状が続くケースもあります。

夜尿症だからといって、夜起こすのはやめよう

「夜尿症だと身長が伸びない」と言われている1番の原因は睡眠不足です。

夜尿症になると夜に排尿してしまうことが不安で眠れなかったり、トイレに行かせる為に親が起こすなどして、睡眠時間が十分に取れない状態が続くこともあります。

睡眠時間が十分に取れない状態が続くと睡眠の質も下がり、成長ホルモンの分泌が少なくなります。

このことが夜尿症になると身長が伸びないと言われている要因となります。

また夜尿症の対策として夜に起こすことは、尿量を調節している抗利尿ホルモンの分泌の妨げの原因となります。抗利尿ホルモンは熟睡している時に分泌されるため、睡眠の質が悪いと抗利尿ホルモンが十分に分泌されず夜の尿の量を調節できない状態となります。

夜、排尿をさせるために定期的に起こす行動は避けましょう。

夜尿症には様々な原因があります

中学生の夜尿症の原因はストレスが大半を占めていると言われています。しかし中には、便秘や睡眠時無呼吸症候群などの可能性もあります。

中学生は修学旅行や部活の合宿など長期外出も増える年齢です。心がデリケートな時期なので怒ったりは絶対にせず、泌尿器科や睡眠外来などの病院に相談してみましょう。

生活習慣を見直そう

いかがでしたか?せっかくの身長が伸びる時期である中学生に、生活習慣が乱れ睡眠不足が続くと、身長が伸びるチャンスを潰してしまうことになります。

子供の健やかな成長の為にも眠る前の携帯や夜食は控えるようにし、睡眠時間だけではなく睡眠の質にも気を遣うようにしましょう。

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